川面に反射する貴方の泣き顔を思い出して
送り出される小舟の中で
私は夢を見る
また会いましょう
また結ばれましょう
また愛し合いましょう
小さな小舟は冷たい川を下って、
やがて海へ
大丈夫。
あなたはあなたのまま
わたしはわたしのまま
道を歩き続け
やがて倒れるまで。
そっと背中を支えて
抱き起こして
微笑む寝顔に頬ずりするまで
あなたが生を全うするほんの先の道で私は待つの。
置いて行ったんじゃ無いの
私はここで、貴方を待ちたいから
少しだけ先へ行かせて
貴方が駆けてきて、また抱きしめてくれるとそう信じているわ
いつも貴方がうっすらと見える距離で待ちたい。
小さな私の虚栄心。
私は幾千の魚へと姿を変えて
静かな旅に出る
魂は千々に散ってやがて、貴方の手のひらへ還るの
海は百億の星をうつしてキラキラと輝き、空を手繰り寄せる
貴方は星集めの漁師のように微笑みながらまた、
天へと網を投げる
私たちは つがい星
二人で一つの金(かね)の神
どれだけ距離があったとしても
魂は一つ
だから泣かないで
また会いましょう
また結ばれましょう
また愛し合いましょう
きっとまたこの世界で
一つになりましょう
私たちは つがい星


解説
なんとなくだけど、氷鉋斗売神は穂高見命に看取られたイメージがあるのです。
そんな、うた。
穂高見命はすごく長生きで、いつか体は朽ちて神霊となったときに 氷鉋斗売さんが迎えにきて、手を繋ぐ道祖神のように睦まじくずっと安曇野を見守っている気がする。
優しい目で。
恋しても恋しても足りない、優しさを持ち寄る 二人で一つの 金のかみさま。